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【香害】その身体の不調、実は感覚過敏かも?
更新日2024.12.31. 熊本 注文住宅 コラム
【香害】その体の不調、実は感覚過敏かも?
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皆さんは、感覚過敏という言葉を聞いたことがありますか?
感覚過敏とは、主に五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)や固定感覚、平衡感覚などの感覚が過剰に反応することをいいます。
ADHDやASDなどの特性を持つ人が、感覚過敏や感覚鈍麻の特性も併せ持つ場合が多いとされているようですが、必ずしも全員に当てはまるわけではありません。
発達障害でない人も、体調や心身のストレス状況によってこの特性が一時的に表れる場合もあります。
目次
1.どんな症状がある?
2.対処法
3.まとめ
1. どんな症状がある?
・視覚
蛍光灯などの光が気になって目を開けていられない、少しの明かりでもまぶしくて夜眠れない、テレビやパソコンなどを見続けることができない
・聴覚
服の着心地が気になったり洋服のタグなどがヒリヒリしたりして痛い、軽く触れられただけでも痛がったり嫌がったりする、髪をとかしたり歯磨きをしたりすることを嫌がる
・触覚
大きな音、特に突然の音が苦手、時計やエアコンなどの小さな生活音も気になって集中できない
・味覚
特定の味を嫌がる、触感が受け入れられない
・嗅覚
特定のにおい(石鹸、香水、乗り物、食品売り場など)が苦手
2.対処法
・視覚
外出する際に帽子や遮光レンズメガネ、サングラスなどを身につけ、目に入る光を少なくすることで症状は落ち着きます。
他には、パソコン用のメガネ(ブルーライトカット)やディスプレイ設定で照度を下げたり、夜間モードなどを使用してみるのもいいでしょう。
紙や本が眩しく感じる場合は、色付きのクリアファイルなどを使うのもおすすめです。また、最近では淡色のノートなどがあるので、気になる方は使ってみてください。
・聴覚
大きな音のする場所を避けるようにすることが重要です。
また、どうしても避けることが難しい場合は、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを使用するのが良いでしょう。
その他、職場についても周囲に配慮を求めたり、就職活動の時点で1人で静かに働ける環境を選ぶのもおすすめです。
・触覚
自分が苦手とする触感の繊維を把握し、購入時から避けるようにしましょう。トライアンドエラーで時間はかかりますが、苦手を把握すればあとは気にならずに済みます。普段着はもちろん、仕事でどうしても着用しなくてはいけない制服なども、インナーを工夫するなどして調整してみましょう。
他人から触れられるのが苦手という方は、用事がある場合はまずは声をかけてもらうようにすると良いでしょう。
また、コロナ禍で着用が必須とも言える状況になっているマスクが苦手な方は、自分にあう素材のマスクを探したり、マスクを付けなくてもいい環境にいる(自宅など)ようにしましょう。例えば出社とリモートワークが選べるような場合は、リモートワークを選んで自宅で仕事をすれば問題ありません。
・味覚
自分が何が苦手なのかを把握しましょう。食べ物の食感なのか、味なのかでも変わってきます。食感が嫌な場合は調理法で自分に合った食感にする、濃い味が苦手ならその食べ物を食べないようにしましょう。ただし、周囲の人に説明はしたほうがいいでしょう。単なる好き嫌いと誤解されてしまうと食べるように促されたりして余計に不快な気分になりかねません。
・嗅覚
苦手な匂いによって対処が変わってきます。例えば外の色々な匂いが苦手ならマスクを着用してなるべく匂いをカットしたりできます。
反対にマスクの匂いが苦手という方もいると思いますが、その場合はマスクの裏側にアロマオイルを垂らして使う布シールなどが販売されていますので、その使用を検討してみるのも良いでしょう。また、触覚過敏の方と同様にマスクを付けなくていい環境で過ごすことも対処法です。
3.まとめ
いかがでしたか?
今回は『感覚過敏』という特性についてご紹介しました。日頃、頭痛や吐き気などを感じている方は、その原因を紐解くと実は感覚過敏だった、という場合があるかもしれません。
また、自分がこの特性を持っていない場合でも、特性を持つ人に配慮したり、気遣うことができます。
多くの人がともに活動しやすい社会になるといいですね。