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地震を忘れない🏠

みなさん、こんにちは🐢

今日は少し天気が悪いようですが、そろそろ梅雨に入りそうな時期となりました☔

これからは湿度の高い時期が続くので、桐の床材やセルローズファイバーの活躍時期です👏

さて熊本にお住まいの方は1週間程前、朝の4時頃震度3の地震があり、ヒヤっとされませんでしたか?

8年前の熊本地震の記憶が一気に呼び起こされたのではないでしょうか。

今日は私の地震に対する考えというのをお話させていただきたいと思います。

平成28年の熊本地震の際、私はコスモホームに入社して7年目の年でした。益城町には過去に私が担当した3組のお客様がいらっしゃいました。

宮園・寺迫・馬水のお客様です。一番被害が大きかったのは寺迫のお客さまでした。

地震直後の状態のままを見させていただきましたが、とても衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。

まずお客様の家に到達するまでに、倒壊した家屋、割れた道路、倒れた電柱や木々、本当に信じらない光景が広がっていました。

ですが、少し遠くからお客様の家が見えた時には、良かった!と思ったのを覚えています。まずは昔のままきちんと建っていたからです。

到着してすぐ中に案内していただいたのですが、家具がぐちゃぐちゃに倒れていて、あらゆるものが床に散乱し、足の踏み場がないような状態でした。

特にキッチンの後ろの大きい食器棚がキッチンにもたれかかっていたのがとても衝撃的でした。もし倒れた時にご家族の誰かがそこにいたら無事では済まなかったはずです。キッチンのワークトップは大きく凹み、水栓も変な方向に曲がっていました。

次に印象に残ったのが階段の壁紙でした。大きくヒビが入り、下地のボードまで割れているのがはっきり分かりました。階段は吹き抜けになっている為、他の場所に比べて、地震の水平力に対する力が弱いのです。

一通り建物を見させていただいて、外壁の一部張り替えと階段を含む壁紙の張り替え(多数)が必要でした。

本体の躯体や防水関係に大きな影響がなかったこと、そしてご家族に怪我がなかったことは本当に幸いでした。

その他の2件のお客様の家もエコキュート等の屋外の付帯設備に被害があったりはしましたが、大規模なリフォーム工事はありませんでした。

しかしそれでも地震保険は被害の半分の額しか保障されないので、お客様のご負担はとても重かったと思います。

熊本地震を通して、自然災害の恐怖が身に染みたと同時に、建築業を営むものとして、責任の重さを痛感しました。

建築基準法においても、地震に対する規制はどんどん厳しくなっています。これはもちろん大切なことだと思います。

ですが個人的には、今その法規制が少し間違った方向に進んでいる気がしてなりません。

例えばよく何千回の地震に耐えますとか、浸水しても家の中に水が入らないようになっていますとか、聞かれたことはないでしょうか?

もちろんその性能があるに越したことはないと思うのですが、建築は平らな土地の上に成り立っているのです。

何が言いたいのかと言うと、どれだけ耐震性を高めた建物であったとしても、地面が割れて、離れてしまったり、段差ができたり、また津波や洪水によって土地が流されてしまったらどうしようもないということです。実際にそのような被害が東日本大震災や熊本地震で起こっているのです。

上記した建物は災害が起きた時に、避難をせず家に居続けることを前提にしているのでしょうか。私はそれは絶対に間違いだと思います。

 

→ 次回に続く 🐢🐢